畑のリアル ー田畑は自然の破壊が大前提ー
畑で草刈りをしていると、
鳥の巣と卵が出てきました。
残念ながら巣は草刈り機に巻き込まれて崩壊し、卵も1つ割れてしまいました。
さらに刈り進めると、
草むらの中からキジのつがいが出てきました。
左端の茶色いのがメス、右端の黒っぽいのがオス。
先程の卵の両親でしょう。
畑というかフィールドではよくある光景ですが、畑で作物を作るという人間の活動の裏側というかそれと同時並行で他の生物の住みかを破壊するとかあるいは直接殺すということをやってるわけです。
仮にキジがいなかったとしてもそもそも草刈りで雑草を大量殺戮してるわけですし、カヤネズミなんかが逃げ惑う姿もよく見ます。
これは有機栽培であろうと自然栽培であろうと本質的には共通する点だと思います。ただ農薬を使う栽培に比べたら破壊と殺戮の程度はまだましかなと自分としては思ってますが、それにも議論の余地はあるのかもしれない。
そもそも動物は食べないと生きていけないから、生きること自体が他の生物を殺すことと同義なわけですが、人間が食料をより安定的に・より効率的に得るということは捕食対象以外も含めてより広範囲に・より多く殺すことと同義なわけですね。
こういったことに良いとか悪いとかいうことは本質的にないと思うんですが、それでもこういったことを理解・認識してる方がしていないよりかは思考や行動の幅が広がるんじゃないかなと思うんですね。
自分たちが何をしているのか・何をしてきたのか分かってる方が、そこから派生してきた問題の解決策・妥結策を探る場合によりやりやすいんじゃないかと。
生産現場はリアルなので、こういった現実について考えさせられるシーンは多々ありますね。まあ田畑以外にも、工場生産現場でも医療現場でもそれぞれ特有の考えさせられる点があるんだろうと思います。
自分は作物生産の現場の人間なので、その現場のリアルをお伝えしていこうと思ってます。